初めてのお給料をもらったとき、何か自分のためになるお稽古事をと始めたのが「花月庵流煎茶」です。税理士をしながら、お茶の教室をなさってぃる先生に憧れたのと、精神修行が目的でした。先生の下で成人のお祝いをしていただき、婚約も、結婚も祝っていただきました。主人と結婚しようと思ったのも「お茶会に一人で堂々と参加できる人だ」と彼のすごさを知ったからでした。
 辛いとき、悲しいときもお茶室にいました。先生はただ黙ってお茶のお稽古をしてくださり、何も言わず、本当にただ黙って付き合ってくださいました。そして本当に辛そうなときは「頑張らなくてもいい」など、一言ですが、心に響く言葉を投げかけていただきました。
 子育て中でなかなかお稽古にいけなかったけれど、入門して20年、新たな「成人式」を迎えたつもりで、お稽古を始めました。
 今日は年明け初めてのお稽古。本当に楽しいひと時でした。静かにお茶と向かい合い、自分と向かい合い、「畳一畳の宇宙」を楽しんできました。

 
 あなたの心の宇宙はどこで感じることが出来ますか?